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SUIDEN TERASSE

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SUIDEN TERRASSE 公式カメラマン 志鎌康平 インタビュー Vol.1

写真を撮る前に、その土地を感じる。
写真家・志鎌康平がファインダー越しに見つめる土地の営みと人
Interview Vol.1

2024年からSUIDEN TERRASSEのオフィシャル撮影を担当いただいている写真家・志鎌康平さん。建築や料理だけでなく、庄内の土地に流れる時間や空気、人の営みまでを写し出す写真は、当館のウェブサイトやSNSをはじめ、雑誌やテレビなど、さまざまなメディアでご紹介しています。
今年9月、当館では3回目となる志鎌さんの移動写真館「カメラ小屋」を開催することが決定しました。
そこで今回は、志鎌さんが写真家として何を見つめ、何を写そうとしているのか。その原点について伺いました。


SUIDEN TERRASSEが志鎌康平さんに撮影をお願いした理由
SUIDEN TERRASSEが志鎌さんに撮影をお願いした理由は、私たちが写真で伝えたいものが、建築だけではなかったからです。
当館は「晴耕雨読の時を過ごす、田んぼに浮かぶホテル」をコンセプトに掲げています。世界的建築家・坂 茂氏が設計したホテルとして建築に注目いただく機会は多くありますが、私たちが本当に伝えたいのは、その先にある庄内という土地の魅力です。

田んぼを渡る風。四季によって移り変わる景色。ここで過ごすお客様の時間。そして、この土地で暮らし、働く人々の営み。
そうした目には見えない魅力まで写真で伝えるには、SUIDEN TERRASSEだけではなく、この土地そのものを愛し、同じ視点で見つめてくださる方とご一緒したい。そう考えました。

そのとき、真っ先に思い浮かんだのが志鎌康平さんでした。
山形市出身。東北芸術工科大学で写真を学び、卒業後は上京。写真家・作家の小林紀晴さんのアシスタントとして経験を積み、その後山形へ戻ります。現在は人物、建築、料理、風景、手仕事など幅広い撮影を手がける一方、自らの旅や出会いを文章でも綴り続けています。
私たちが写真で伝えたい思いを託したい。そう願い、2024年からオフィシャル撮影をお願いしています。
今回は、写真家として大切にしていること、写真を通して見つめているもの、そして15年以上ライフワークとして続ける「カメラ小屋」への思いを伺いました。


被写体ではなく、その背景にある「営み」を撮る
「写真の魅力を最初に感じたのは、夕陽に照らされたお墓でした」
写真家を志した原点について尋ねると、返ってきたのは少し意外な答えでした。
「夕陽が当たって立ち並ぶお墓が、まるでビル群のように見えたんです」
写真を通して見ることで、いつもの風景がまったく違う表情を見せる。その瞬間に、写真の面白さを感じたといいます。
当時から惹かれていたのは、特別な景色ではなく、誰もが見過ごしてしまうような日常の一瞬。その感覚は、写真家となった今も変わりません。

現在は山形県内にとどまらず、全国各地で人物、建築、料理、風景、手仕事などを撮影する志鎌さん。しかし、どんな撮影でも一貫して見つめているものがあります。
「物や風景を撮る時はいつも、被写体そのものではなく、その背景にある『土地の営み』を撮っている感覚があります。料理にはその土地の食文化があり、建築にもその土地ならではの考え方があります。人も同じです。全部、その土地につながっている。だから撮影の前には、その土地を感じることを大切にしています」
建物や料理、人は、それぞれ単独で存在しているのではなく、その土地の文化や歴史、人々の暮らしの延長線上にあるもの。その考え方が、志鎌さんの写真の根底に流れています。


その姿勢は写真だけにとどまりません。
「写真だけでは伝えきれないことがあるんです。誰と出会ったのか、どんな会話をしたのか。その日の空気や匂い、歩いた時間。そういうものも残したくて文章を書いています。僕の中では、写真と文章は別々ではなく、一つの旅の記録なんです」

この考え方には、アシスタント時代に師事した写真家・小林紀晴さんの存在も大きく影響しているといいます。
「小林さんは、写真だけではなく文章でも旅を記録する方でした。その姿勢を間近で見てきたことが、今の自分にも大きく影響しています」
写真に写るものだけではなく、その前後に流れていた時間まで残したい。
だからこそ志鎌さんの写真には、その土地で過ごした時間や人との出会い、その場の空気までが静かに息づいているように感じられるのかもしれません。



2024年から撮影を続けるSUIDEN TERRASSEについても、深い愛着を語ってくれました。
「庄内は本当に四季が豊かですよね。田んぼには春に水が張られ、夏は青々と茂り、秋には黄金色になり、冬は雪景色になる。訪れるたびに違う表情を見せてくれます。


その中にあるSUIDEN TERRASSEは、建物そのものに余白があって、自然と気持ちが開いていくような場所です。大きな窓から見える景色もそうですし、スタッフの皆さんも本当に温かい。庄内、そしてSUIDEN TERRASSEに来ると、『帰ってきた』ような感覚になるんです」



建築も、料理も、人も。そのすべてを、その土地の営みとして見つめること。
それが志鎌康平さんの写真の核であり、私たちが撮影をお願いした理由でもあります。


インタビュー後編では、9月に3回目の開催が決定した移動写真館「カメラ小屋」に焦点を当て、旅先だからこそ生まれる時間、家族や自分自身と向き合うひととき、そして未来へ残す一枚の写真に込めた思いをお届けします。
SUIDEN TERRASSE 公式カメラマン 志鎌康平 インタビュー Vol.1
9/19(土)・20(日)開催|写真家・志鎌康平「カメラ小屋」詳細



志鎌 康平(Kohei Shikama)
山形県生まれ。写真家 小林紀晴氏に師事後、志鎌康平写真事務所【六】を設立。人・食・土地の撮影を日本/世界を旅しながら行う。広告や、雑誌「BRUTUS」「暮しの手帖」などで撮影。近年は中国やラオス、インドネシアなどの先住民族の撮影や、沖縄でのプロジェクト「地域芸能と歩む」「山形ビエンナーレ」のフォトグラファーなどを務める。スタジオ『月日坊』オープン(2023年)。
全国を旅する移動写真館「カメラ小屋」や、「写真のがっこう」主催。
公式サイト https://www.shikamakohei.com/
Instagram https://www.instagram.com/shikakohei/
Instagram(カメラ小屋) https://www.instagram.com/camera_koya/


9月19日(土)・20日(日)2日間限定
志鎌 康平さんによる写真撮影会「カメラ小屋 at SUIDEN TERRASSE」を開催します

開催日時|9月19日(土) 9:00–18:00終了
     9月20日(日) 9:00–18:00終了

場所  |SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1)
予約方法|下記よりご予約をお願いいたします。
宿泊プランでのご予約は承っておりません。
     「カメラ小屋」のご予約を個別にお願いいたします。

撮影詳細
時間 |※1組1カット約30分(撮影20分+セレクト10分)

    ※2カット納品希望の場合は2枠のご予約をお願いいたします。
料金 |1カット(データ納品)10,000円(税込)
納品 |カラーまたはモノクロデータを1カット、メールにてお届けします。
支払い|撮影当日、現地にて志鎌康平さんへ直接お支払いください。

※プラン代金には撮影料金が含まれません。

オプション(ご希望の方)

●額装付き
A4サイズ +21,000円(税込)
A3サイズ +25,000円(税込)
額装は山形でオリジナル家具を製作するTIMBER COURTのハンドメイドで1点ものです。
無垢のナラ材を使用し蜜蝋仕上げをしております。
●六つ切りアルバム +10,000円(税込)
※オプション要否は当日現地でお決めいただけます。

※いずれも送料別/納期約1.5カ月