お知らせ
SUIDEN TERRASSE 公式カメラマン 志鎌康平 インタビュー Vol.2
写真を撮る前に、大切な人を見つめる。
移動写真館「カメラ小屋」が写し出す、家族と自分自身
Interview Vol.2
インタビュー前編では、写真家・志鎌康平さんが写真を通して見つめている「土地の営み」について伺いました。
その志鎌さんが15年以上ライフワークとして続けているのが、移動写真館「カメラ小屋」です。
2026年9月19日(土)・20日(日)、SUIDEN TERRASSEでは3回目となる「カメラ小屋」を開催します。
全国各地を巡りながら、その土地に暮らす人や旅の途中で出会う人のポートレートを撮り続けるこの活動は、単なる写真撮影会ではありません。
家族と向き合う時間。
自分自身を見つめる時間。
そして未来の自分や、大切な人へ、一枚の写真を残す時間。
なぜ志鎌さんは15年以上にわたり、人を撮り続けているのでしょうか。
後編では、「カメラ小屋」に込めた思いについて伺いました。
「カメラ小屋」は、人と向き合う場所
志鎌さんが15年以上続けている「カメラ小屋」は、決まった場所で営業する写真館ではありません。
数日間だけその土地に写真館を開き、人と出会い、写真を残す移動写真館です。
東京、横浜、新潟、宮城、山梨、長崎──全国各地を巡りながら、その土地で出会う人々のポートレートを撮り続けています。
「いつも、『土地の営み』を撮っている感覚があります。人も、その土地の文化や暮らしの中にいる存在です。だから、自分がその土地へ行き、その空気を感じながら撮ることを大切にしています」
前編で語ってくださった「土地の営みを撮る」という考え方は、人を撮るときにも変わりません。
人物もまた、その土地で暮らし、旅をし、時間を積み重ねている存在です。だからこそ、その場所を訪れ、その土地の空気ごと写真に残したい。その思いが、「移動写真館」という形につながっています。
家族写真を、もっと身近なものにしたかった
「家族写真は、七五三や記念日など、特別な日に写真館で撮るイメージがありますよね。でも、もっと気軽に撮れる場所があってもいいんじゃないかと思ったんです」
そんな思いから始まった「カメラ小屋」。
しかし、全国を巡りながら撮影を続ける中で、その意味は少しずつ変わっていったといいます。
「長く続けていると、家族写真は一回撮って終わりじゃないことに気付いたんです。毎年撮ることで、『この一年はこうだったね』と振り返ったり、お子さんの成長を感じたりする。写真を撮ること以上に、その時間そのものに意味があるんだと思うようになりました。」
写真は、「今」を残すだけではありません。
積み重ねた時間を見つめ直し、未来へつないでいくもの。
「カメラ小屋」が大切にしているのは、目の前の人と、その人が歩んできた時間に静かに向き合うことでした。
「笑顔でお願いします」と言わない理由
家族写真でも、一人のポートレートでも、志鎌さんは「笑顔でお願いします」と声をかけることはほとんどありません。
「『この一年はどんな時間でしたか』『最近、一番うれしかったことは何ですか』『ご家族で一度、お互いの顔を見つめ合ってみてください』といった声かけをします」
撮影の前に会話を交わし、家族のことを思い返す時間をつくる。
その中で少しずつ表情がほどけ、その人らしい一枚が生まれていきます。

「写真は、その瞬間だけを切り取るものではないと思っています。撮影している時間そのものが、その家族の記憶になってほしいんです。極端な話ですが、もしカメラにメディアが入っていなくて写真が残らなかったとしても、その時間を一緒に過ごせたなら、それだけでも意味のある体験だと思っています」

写真として残る一枚は、その時間の「結果」。
本当に大切なのは、撮影までの会話や、その場に流れる時間そのものなのです。
撮影後には、その場で写真を見返し、自分たちで「残したい一枚」を選びます。
多くの方が選ぶのは、一番きれいに写った写真ではありません。
「この日、この時間を残しておきたい」
そんな思いが宿る一枚です。
ファインダーの向こうにいるのは、未来の自分、そして家族
撮影中、志鎌さんはこんな言葉をかけます。
「今、僕のカメラの向こうにいるのは、僕じゃありません。この写真を見る未来のご家族です」
レンズの先にいるのはカメラマンではなく、数年後、あるいは何十年後にこの写真を見返す未来の自分たち。
そう思った瞬間、人は少しだけ違う表情を見せるといいます。
「改めて家族や自分自身のことを考える時間になるんですよね」
写真は「今」を記録するものではなく、未来へ届けるもの。
だから「カメラ小屋」で残す一枚は、未来の自分や家族への小さな手紙なのかもしれません。

SUIDEN TERRASSEだからこそ、生まれる一枚がある
「旅は特別な時間ですよね。家族や大切な人と旅をする中で、改めてその人との時間を感じたり、自分自身を見つめたりする時間でもあると思うんです。だからこそ、旅先とカメラ小屋は、とても相性がいいと感じています」
旅は、日常から少し距離を置く時間。
だからこそ、普段は照れくさくて伝えられない思いや、何気ない家族との時間が、少しだけ鮮明に見えてきます。
志鎌さんは、SUIDEN TERRASSEについてもこう話してくれました。

「庄内は四季が本当に豊かです。そして、この土地にあるSUIDEN TERRASSEは、ふとした瞬間に良さを感じられる場所なんですよね。朝、窓から見える景色だったり、客室からスパへ向かう道だったり、廊下に差し込む光だったり。そういう何でもない時間が、とても心地いい。空間全体がやさしく人を包み込んでくれるような感覚があります。非日常の場所で向き合う日常。だからこそ、普段は見せないような表情や感情が自然と出てくるんじゃないかなと思っています」
旅は、日常を忘れるためだけの時間ではありません。
大切な人や、自分自身という日常を、もう一度見つめ直す時間でもあります。
庄内の自然とSUIDEN TERRASSEの静かな空間に現れる「カメラ小屋」。
そこで生まれる一枚は、未来へ残る写真であると同時に、「今」というかけがえのない時間を、あらためて確かめる一枚になるのかもしれません。
SUIDEN TERRASSE 公式カメラマン 志鎌康平 インタビュー Vol.1
9/19(土)・20(日)開催|写真家・志鎌康平「カメラ小屋」詳細

志鎌 康平(Kohei Shikama)
山形県生まれ。写真家 小林紀晴氏に師事後、志鎌康平写真事務所【六】を設立。人・食・土地の撮影を日本/世界を旅しながら行う。広告や、雑誌「BRUTUS」「暮しの手帖」などで撮影。近年は中国やラオス、インドネシアなどの先住民族の撮影や、沖縄でのプロジェクト「地域芸能と歩む」「山形ビエンナーレ」のフォトグラファーなどを務める。スタジオ『月日坊』オープン(2023年)。
全国を旅する移動写真館「カメラ小屋」や、「写真のがっこう」主催。
公式サイト https://www.shikamakohei.com/
Instagram https://www.instagram.com/shikakohei/
Instagram(カメラ小屋) https://www.instagram.com/camera_koya/
9月19日(土)・20日(日)2日間限定
志鎌 康平さんによる写真撮影会「カメラ小屋 at SUIDEN TERRASSE」を開催します
開催日時|9月19日(土) 9:00–18:00終了
9月20日(日) 9:00–18:00終了
場所 |SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1)
予約方法|下記よりご予約をお願いいたします。
宿泊プランでのご予約は承っておりません。
「カメラ小屋」のご予約を個別にお願いいたします。
撮影詳細
時間 |※1組1カット約30分(撮影20分+セレクト10分)
※2カット納品希望の場合は2枠のご予約をお願いいたします。
料金 |1カット(データ納品)10,000円(税込)
納品 |カラーまたはモノクロデータを1カット、メールにてお届けします。
支払い|撮影当日、現地にて志鎌康平さんへ直接お支払いください。
※プラン代金には撮影料金が含まれません。
オプション(ご希望の方)
●額装付き
A4サイズ +21,000円(税込)
A3サイズ +25,000円(税込)
額装は山形でオリジナル家具を製作するTIMBER COURTのハンドメイドで1点ものです。
無垢のナラ材を使用し蜜蝋仕上げをしております。
●六つ切りアルバム +10,000円(税込)
※オプション要否は当日現地でお決めいただけます。
※いずれも送料別/納期約1.5カ月
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